投資初心者の方へ FOR INVESTMENT BEGINNERS
INTRODUCE
「何から始めていいのか分からない」「基礎を勉強してから実践したい」
投資を始めたいと考えても、踏み出せないという方は多いのではないでしょうか。
そんな方に、あらためて資産形成の大切さと投資のリスク、投資をはじめるポイントについてかんたんにお話ししたいと思います。
資産形成の大切さ
今の時代、生きていく上で、お金との関わりを避けて通ることはできません。人生にはさまざまなライフイベントがあり、そうした節目に備えるために資産づくりは不可欠です。金利が高かった時代ならば、預貯金として預けておけば、ある程度の資産を形成できました。でも、今は超低金利の時代。貯蓄だけで資産を増やすことは不可能です。
投資というのは、資金を効率よく運用することで、資産を大きく育てること。投資にはもちろんリスクがあります。でも、投資をしないリスクもあるのです。まずは、投資を知り、どのような方法とリスクがあるのかを理解すること。その上で、投資に踏み出すのかどうか、判断すればいいのではないでしょうか。投資について考えることは、自らの人生と暮らし、そこに関わるお金としっかり向き合い、考えていくことでもあるのです。
資産形成では、まず手持ちの資金の用途を目的に応じて分けて考えることが大切です。
すぐに使えるお金
日々の生活費や急な出費、例えば病気や入院などの際にも用意できるお金
貯めるお金
中長期的に必要となる資金、例えば、結婚資金、住宅購入やリフォームの資金、クルマの購入や修繕資金、子供の教育費など、将来に向けて安全で安定的に管理するべきお金
増やすお金
当面使う予定のない余裕資金で、将来のために運用して増やしたいお金
すぐに使うお金については、必要な時にいつでも引き出せるよう銀行の普通預金に入れておくか、あるいは比較的安全性の高い金融商品で運用する方法もあります。将来に備えて貯めるお金については、定期預金、あるいは個人向け国債など、収益性+安全性の高い金融商品で運用する方法もあります。
一方、将来のために増やしたい資金については、ある程度のリスクをとっても、株式投資や投資信託などで積極的に運用し、資産を増やすことも考えましょう。
このように目的に応じてしっかり資金を区分し、計画的な資産づくりを心がけることが大切です。
投資って?
投資とは、適切な投資対象を選び、資産を増やすために、中長期的に資金を投じることです。 投資というと、大量の資金を投じて短期的に大きな利益を生むというイメージを持つ人がいるかもしれませんが、それはむしろ”投機”。投資の”資”を資本、投機の”機”を機会(チャンス)として考えてみれば、理解しやすいでしょう。 短期的なチャンス(機会)を捉え、価格の変動を狙うことで収益を上げるのが投機で、企業の中長期的な成長や収益の向上に期待して資金を投じるのが投資ということになります。
分散投資と長期投資
「資産をある一つの金融商品に集中して投資した場合、もし値下がりしてしまうと、投じた資産は大きく目減りしてしまいます。こうした価格変動のリスクを減らすために資金を複数の投資対象に分けて投資するのが分散投資です。
投資対象を一つに集中させず、分散させることで、一つが値下がりしても、他の投資対象でカバーできようにすれば、投資全体の値動きを平均化させることができます。 一方、長期投資とは、数ヶ月や数年単位の短期で投資するのではなく、5年や10年、20年という長期的なスパンで運用することです。
分散投資と長期投資を組み合わせることで相乗効果が生まれ、全体の値動きを安定させることで、リスクを抑えることができるのです。投資で成果を上げるためには継続が重要になります。貯蓄と異なり、投資の場合、資産が劣化しないようケアが必要です。長いスパンで定期的なメンテナンスをしていくことが大切なのです。