2025年4月 
コラム

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このページは、株式会社お金のデザインが作成するコラムを掲載しております。

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市場が回復基調の時、THEOのお客さまはどう行動している?(アンケート結果発表)

2024年7月後半から8月初旬にかけて、株式市場が下落、為替も大きく変動するなど、相場が不安定となりましたが、その後、日経平均株価は2024年10月15日には4万円台に回復し市場は回復基調となっています。

こんな時どうしたら良いのか?みんなはどのような行動をとるのか?など気になった方もいらっしゃると思います。

アンケートの結果

株式会社お金のデザインでは、THEOをご利用のお客さまへ緊急アンケートを実施しました。

アンケートでは、「市場が回復基調のとき、どのように行動しますか?」という問いに対し、4つの選択肢からお選びいただく内容になっています。

※お金のデザインユーザーアンケートより
※複数回答可
※回答数:6,355件

実にTHEOをご利用されていらっしゃる96%以上のお客さまは、このような相場が不安な時でも「長期投資の前提なので静観」「チャンスだと思って追加入金する」「積立の増額を検討する」と回答されています。

ところで、みなさんは「やれやれ売り」という言葉を聞いたことはありますか。「やれやれ売り」とは「戻り待ちの売り」とも言い、自分の資産の利益がマイナスからプラスになったときに「やれやれ」とすぐに売って、利益を確定してしまうことです。

これは、相場の下落局面で売りそびれた場合、急いで損を出して売るより、相場が戻ってくるのを我慢して待とうと考える投資家が多いことから起こるもので、やれやれと胸を撫で下ろす感じに由来しています。

お客さまの中には、また相場が落ちてしまうのではないかという怖さから、投資をやめてしまう方もいらっしゃいます。
相場は毎日変動し、波のように上下しています。上がれば下がり、下がれば上がってくるのが相場です。
このような環境の中でも、重要なのは投資をやめずに継続することです。

投資タイミングの分散(積立)の重要性

資産価格は、長い時間をかけて、上がったり下がったりを繰り返しながら成長していきます。もし一定の金額を毎月積み立てていくのであれば、ある時には価格が下がったタイミングで買うことができるかもしれません。一方で、ある時には価格が上がってしまったタイミングで買うかもしれません。

下がったタイミングで買えるのであれば、安く、たくさん買えます。一方で、上がってしまったタイミングであれば、高く買うので、少なく買うことになります。
こうして、価格の上がっているときも下がっているときも同じ金額で、決まったサイクルで買い続けることで、購入時の金額を平準化することができ、投資のタイミングによるリスクを分散させることができるのです。

THEOのお客さまは、およそ8割の方が「積立」をご利用されていらっしゃいます。積立投資は、まさに投資タイミングの分散を行う手段になります。

分散投資の重要性

投資タイミングの分散の他に、もう一つ重要な分散があります。それは、投資する国や地域、資産(アセットクラス)の分散です。

投資をはじめてみようと思う方のなかには、よく知っている企業の株式や、日経平均株価、S&P500などのインデックスに連動した投資信託を買ってみよう、とお考えの方もいらっしゃると思います。

預金でお金を眠らせておくのに比べれば、投資に回してお金に働いてもらうのは賢い選択と言えると思いますが、投資する資産の対象が偏っているとリスクを受けやすく、注意が必要です。

例えば、ある国、ある企業の株式だけに、保有資産のほとんどを投資していた場合、もしその国や企業の株が何らかの理由で急落したときには、影響をじかに受けてしまうことになります。

投資の大原則と言われる格言の一つに「すべての卵を一つのカゴに盛るな(Don’t put all your eggs in one basket)」というものがあります。投資する対象は一つだけでなく、さまざまなものに分散させて大きなリスクを防ごう、というものです。

おまかせ運用はどのくらい幅広い分散投資をしている?

おまかせ運用では、投資信託を通じたETFへ投資を行っています。最終的な投資先は世界各国の地域・国にわたります。

おまかせ運用では3つの投資信託(機能ポートフォリオ)を組み合わせます。

  • ファンドの概要は目論見書等でご確認いただけます。

国や地域、資産を分散させることで、株式市場の相場が不安定になった時や、為替が大きく動いた時、インフレが起きた時など、様々な有事に対し、できる限りリスクを抑えられるよう分散を行っています。

投資の基本(長期・積立・分散)の徹底を

市場は生き物といわれ、時折大きな動きが起こります。そうした中でも、短期的な動きには惑わされず、おまかせ運用では「長期・分散・積立」による投資を推奨しています。
以下のグラフは、THEOと世界株式(S&P グローバル 1200 指数)、日本株式(TOPIX)について①②の期間についてのパフォーマンスを比較したものです。
このグラフから、特定の市場に偏った資産を保有するよりTHEOのように分散投資をしていた方が下落幅が小さく損失が少なかったことがわかります。

① 2018年10月~12月(米中貿易摩擦などによる市場の混乱):-10.4% 
② 2020年1月~3月  (コロナショック):-18.5%
(上記パフォーマンス計測のもととなるデータの詳細はこちら

(出所)各種データを元にお金のデザイン作成
※THEO:代表的なポートフォリオの実績を元に算出。
※世界株式: S&P グローバル 1200 指数、日本株式: TOPIX
※全て円ベースのトータルリターン

また、以下のグラフはTHEOの運用開始(2016年2月)からの代表的なポートフォリオの実績を折れ線グラフにしたものです。
2018年10~12月期のマイナス幅を追加投資を一切せずに取り戻すには11カ月、2020年1~3月のケースでは9カ月を要しましたが、たとえ10%を超えるマイナスに直面しても、1年以内に回復することができました。

THEOの代表的なポートフォリオ(LGP:54%, ICP:35%, IHP:11%)の実績を元に作成
※2016年3月を100として指数化

おまかせ運用のように分散されたポートフォリオで長期運用を心がけることで、着実に資産を増やしていくことが可能となるのです。
重要なポートフォリオの割合調整等のメンテナンスも、すべておまかせ運用がおこないます。

相場が不安定な時こそ、アンケートの回答にも多かった「長期投資の前提なので静観する」ことが大事であり、「チャンスだと思って追加入金する」ことも「長期」を見据えた資産運用の行動と言えます。